2007年06月23日

迷宮キングダム・リプレイ1・2

  
 これはいわゆるリプレイというもので、TRPGのプレイしている内容を録音し、そこから起こしたおしゃべりの様子をそのままセリフのト書きとして本に収録したものです。
 もちろん、「そのまま」というのは方便で、実際には冗長的な部分や話に関係のない雑談、言葉尻の統一などなど、編集はされております。確か。

 このリプレイは、システムは「迷宮キングダム」で、GM(話の進行役やルールのジャッジする人)はシステムを作成した河嶋さん。そしてPL(一緒にゲームを進める人)は昔から慣れ親しんだメンバーが担当しております。
 内容の進行としては、まずPLが操るキャラクターの作成から始まり、アドリブもたくさん交えながらキャラクターの住む「国家」の作成を行う様子。
 次に、実際のTRPGのプレイに入っていきます。
 キャラクターの住む「暗黒不思議学園」に一人の転校生(これもPLのキャラクター)が来るところから始まり、PLのキャラクターの父と対峙したり、別の国に招かれて濡れ衣を着せられたり、そりゃーまぁ色々と行ったり来たりしながら、お国が大変な目にあったりキャラクターはどんどん成長したり(PLも成長していきます)。

 と、ストーリーの説明はそんなところで終わらせますが(上の短い文章でもネタバレになってしまい、すいません)。
 ここから個人的な話。
 私、いわゆる「リプレイ」って、ほとんど「読めない」んですよ。
 市販のリプレイと呼ばれるものは、本編を5ページを読み超えることがほとんどできないのです。
 つまらなくて。
 (一応言っておきますと、私はどんな小説でも最初に本編を5ページほど立ち読みしまして、続きが気になるものじゃないと購入しないのです。金の無駄になりますから)
 リプレイを書くなら小説にすればいいのにと思いながら棚に戻すことがほとんどです。

 さて、このリプレイはどうだったのかというと、私が今まで読んだリプレイの中では、かなり好感度は高いです。
 私は、リプレイは雰囲気を楽しむ物という側面よりも、ゲームのやり方を勉強する物という側面に比重を置いて読んでいるのですが(なにせ私もTRPGは遊ぶのでして)、このリプレイは戦闘のやり方やスキルの使い方も解りやすくほぼ図解で示されていて、この本で初めて「迷宮キングダム」に触れた人も解りやすいのではないでしょうか。
 そして、会話の軽快さは群を抜いています。
 PLやGMの人がちょっとネット上で個人的に知っている人がいるということを抜きにしても、言葉の掛け合いの妙を楽しむことができると思います。
 (ただ、JOJOネタとか説明もなくデフォルト扱いされているものがあるので、ちょっと注意が必要)
 ストーリーの持っていきかたも、熟練のGMさんPLさんの息の合った持ち込み方がスバラシイです。
 や、私はこんなプレイは無理でございます。

 ただひとつ、このリプレイの気にくわないところ、それは「(笑)」が多いこと。おそらくこんな小さいことが気になっているのは私くらいかと思いますので、気にしないでくださいませ。

 聞いた話では、これを読んで迷宮キングダムをやりたいという人も。
 楽しさとわかりやすさは伝染するのですよね。
 TRPGを知らない方も、是非どうぞ。
 そしてTRPGを知っている方も、是非是非。
 1巻のあとがきで近藤功司さんも書かれています。「出会いはひとつ、世界は無限」なのです。

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BookData

黙示録の乙女(プリンセス・アポカリプス)
迷宮キングダム・リプレイ1
富士見文庫
著者:河嶋陶一朗 /冒険企画局
本体価格:580円(税込609円)
出版社:富士見書房
サイズ:文庫
ページ数:262p
発行年月:2007年04月
ISBN:9784829144978

災厄の王子(プリンス・カラミティ)
迷宮キングダム・リプレイ2
富士見文庫
著者:河嶋陶一朗/冒険企画局
本体価格:580円(税込609円)
出版社:富士見書房
サイズ:文庫
ページ数:285p
発行年月:2007年05月
ISBN:9784829145012
posted by さざなみ at 22:36| ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 【本】TRPG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 うにゃ、(笑)の多用って、けっこう私も気になりますよ。

 ついでに言うと、対象はこの本に限らず、そして気になる人は私に限らず、そんな少数派じゃない印象です。そこらの中高生でも、(笑)の多用が気になってる人をそこそこ知ってます。

 ……って、全然本題と絡まないツッコミだなぁ。
Posted by Yosh at 2007年06月23日 23:55
ワー。「(笑)多用懸念派」がもう一人!
まぁ、気にせずツッコミ入れてやってください。
マンガも小説もリプレイも完成の一致不一致ですしね。
「(笑)」を抜かせば、なかなか私の感性に一致したリプレイだと思うのですよ。ハイ。
Posted by さざなみ at 2007年06月24日 18:39
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Excerpt: ・今これがアツイ!・だれも相手してくれなかった話(笑)・風の聖痕RPG・風の聖痕RPGリプレイ・迷宮キングダム・リプレイ1・2・ゲーム、コーエー、PS3「ブレイドストーム 百年・本屋でゲームの設定資料..
Weblog: ゲームの感想
Tracked: 2007-07-25 02:52
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