2005年05月07日

石垣りん詩集

石垣りん詩集.jpg

 小説じゃないのですが、このカテゴリにしてみました。
 石垣りんさんの詩集でございます。
 昨年2004年12月26日亡くなられました。84歳だったそうです。
 この人の詩は、学校の教科書で日本人ならほぼ全員(?)お目にかかっているはず。
 私も「シジミ」「表札」を習った(読んだ)記憶があります。
 
 日本の詩人の中では、石垣りんさんが一番好きなのです。
 生活に根ざしたリアルな視点で、実直に誰にでも解る言葉で物事を表していて、子供ながらにそれが伝わってきた覚えがありますね。
 今大人になってから読むと、その時とは違った面持ちがあります。
 あのときはボンヤリとした考えることの無かった「死」についての覚悟がこんなにも如実に表現されていたのですね。
 それはこの人が生きていた時代によるものも大きいのかもしれません(原爆投下された後の日本。ビキニ諸島で原爆投下実験がされたり、そんな時代です)。

 私たちはただ紡がれたそれをそのまま受け入れていく。
 それでよいのかと思います。

 では最後に、詩をひとつ引用しつつ。


原子童話

 二つの国から飛び立った飛行機は
 同時刻に敵国上へ原子爆弾を落としました
 
 二つの国は壊滅しました

 生き残った者は世界中に
 二機の乗組員だけになりました

 彼らがどんなにかなしく
 またむつまじく暮らしたか−−−−

 それは、ひょっとすると
 新しい神話になるかも知れません。
 
(1949/9) 詩集「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」より

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Book Data etc.
 価格:714円(税込)
 著:石垣 りん
 編集:粕谷 栄市
 発行:角川春樹事務所(ハルキ文庫)
 ISBN:4-89456-413-0
 By.Amazon
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 もっと知りたくなった人はコチラ〜
 たむ・たむのページさんより
  きんめず・ぶっくれびゅうさんより
posted by さざなみ at 14:58| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【本】フィクション(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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